英国アンティーク銀器、白蝶貝ハンドル透かし装飾のフォーク　二本セットでのご紹介です。

こちらのお品は英国スターリングシルバー（純銀）製のお品で、それぞれのフォーク裏側には（細いフォーク先の一本一本の付け根に刻印されていて一見見えにくいのですが）英国スターリングシルバーの基準を満たす事を示す歩くライオンパッサントのマーク、バーミンガムで1859年にデートレターを受けた事を示す錨のマークとKのデートレターが刻印されています。

メーカーズマークはH&T　Hilliard&Thomasonです。

Hilliard&Thomasonというと、ヴィクトリア時代中頃から後期に素敵な銀器を制作していたメーカーですが、ティーセットなどの大物ではなく、素敵なキャディースプーンや、カトラリーなどを主に制作していたメーカーという印象があります。

小物を沢山残している事からアンティークのマーケットなどでもそれなりに出会う機会があるのですが、どのお品もどこか

”これはきっとHilliard&Thomasonのお品ではないだろうか・・・"

とピンと来るような独特な雰囲気を醸し出しているような気がします。

162年も前に作られたこのフォーク達も例外ではなく

今までに出会った事の無い感じのなかなか珍しいデザインのフォークなのですが
珍しい形だけれど消して奇抜ではなく、ずっと見ていたくなるような繊細で品の良い仕上がりは流石はHilliard&Thomasonの銀器という印象です。

元々はフィッシュナイフ＆フォークのフォークとして作られたのでしょうか
サイズ的にはそう考えるのがしっくり来るような気がするのですが、それにしてはフォーク先が薄めで、全体に作りが繊細で華奢な気もいたします。（薄めなのですが力を加えた時に押し返す硬さはあり、強度はしっかりあります）

パスタなどのお食事や、前菜のサービングにも良さそうなとても使い勝手の良さそうなサイズ感
きっと楽しく色んな用途で使っていただけるのではないかと思います。


サイズ◆31.3g＆33.4g　17.4cm　フォーク最大幅2.3cm
コンディション◆エクセレント　アンティーク品として申し分の無い、とても良い状態です。接続部のがたつきなども見られません。