美しいトレーのご紹介です。

こちらのお品はシルバープレート製のお品ですが、1840年代から製造された電気メッキ製法によるお品（地金がEPNS　ニッケルシルバー）ではなく、（オールドシェフィールドプレートと同じく）地金に銅を使用したお品です。

裏面に刻印があり

Mounts Stampled From The Original "Boulton&Watt"Dies circa 1774


蒸気エンジンの開発をし一躍名を馳せイギリス産業革命初期に多大な貢献をしたマシューボルトンとジェームズ・ワット（Boulton&Watt)　
彼らはオールドシェフィールドプレート（初期のシルバープレート）の制作・普及にも大きく貢献しており、その彼らの当時の銀器のオリジナルの型を用いてこのトレーの縁取りは複製された、と記されています。（Dies　は型の意味)

この縁取りは古いタイプの製法で、地金も当時と同じ銅を使っていますが、中心の平らな部分のエンボス装飾からはお品は1900年代に作られたものであると推測します。

トレーの縁を彩っている緻密なバラなどの立体装飾の美しさは格別で、裏面に彫り込まれている文章を読まずとも素晴らしいメーカーによってデザインされただろうという事が想像がついてしまうような、そんなが特別な雰囲気のある素敵なトレーです。

全体に状態は良いですが、中心部のエンボス部分の周りに若干Bleeding（銅の地金がシルバープレートの銀から透けて見える事をそう言います）があり、そこが茶ピンクっぽく見えます。（大体、エンボスの半分位がうっすらとピンクっぽいです）

また美観を損ねるような大きな傷はありませんが、細かい小さな傷がところどころにあります。

これらを考慮しても、美オーラ溢れる素敵なデザインのトレーであり、テーブルを美しく彩ってくれる素晴らしい逸品だと思います。

サイズ◆1202g　幅36cm　内側の平らな部分の幅30cm　
36cmというサイズですが、中心の平らな部分が広めの為結構沢山のせる事が出来ます。
コンディション◆良い　詳細は説明欄をご参照下さい。

※銅の地金が使用されているシルバープレート品はEPNS(ニッケルシルバー）の地金のものと同じく将来的にシルバープレートの薄れが出た場合、プロの手により再メッキが可能ですので半永久的にお使いいただけます。